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「まぁ合ってる事は合ってるけどそんなに得意じゃないんだけど」
「いいの!教えて」
「そうだな……………純粋。純粋ってところかな」
神社の鳥居をくぐり抜け石垣の階段を登る。ここまで来ればにぎやかな太鼓の音や声が聞こえてくる。石垣は三十メートルあり階段を椅子にして座っているアベックが笑いながら食事をしていた。
「純粋かぁ。なんかその響きは今までの例えより心地がいい」
そう言いながら空を見上げた。私もつられて見上げる。
“純粋”この意味は混じりけがないものという。何の邪念や私欲がなく辺りを元の世界に戻し、静める。この例えは夜というより闇に近かった。
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