バアちゃんのなる木
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ふふっと笑みがこぼれた。 「またバナナ?たまには違うのがいいよ!」 「ヒロ!我が儘言わないの!そう言うんやったらあげんよ!」 と言った後に渋々食べる息子を見つめていた。 急に思い出した。息子が昔の私と同じことを言ったからだ。 祖母は私が八つの時に他界した。私が小学三年生の冬だった。 私は口うるさい祖母が苦手だった。そういう私も息子にしてみれば口うるさい母親なのだろうが。
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