痴漢野郎をやっつけろ!

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  おじさんは家に帰ると家族に報告しました。 これからも頑張って、悪い人たちを懲らしめて平和にするよ、と。 娘は呆れながらも、そんな父親を少し尊敬の眼差しで見ていました。 おじさんは皆のヒーロー…いや、娘だけのヒーローとして力が無くなる寸前まで精一杯生きたのでした。 めでたし。めでたし。 「…悪くないな」 私は電車を清々しい気持ちで降りた後、微笑みを含んだ顔で足を運ぶことも減るであろう会社に向かった。  
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