虹の彼方へ

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  何の変化もない普段の日常が続いた。 が、それは長くは続く事はなかった。 「さっき聞いた話しなんだけど夏月ちゃん……ガンらしいのよ…」 夕食時間、母さんの発言で一瞬時間が止まる。 何言ってんだよ。洒落になってねーよ。 「マジで?」 兄貴が時間を動かし始める。 「結構、状態も良くないらしいのよ。近いうちに手術もするみたい」 僕の箸は止まったままで、これ以上進むことはなかった。 夏月が……………シヌ?  
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