12人が本棚に入れています
本棚に追加
/106ページ
「ねーねー。わたし、春くんのお嫁さんになりたい!」
「えーまだできないよ。だってまだ子どもだし……
それにチューしなくちゃなれないんだよ」
「できるもん!なつきにだってチューぐらい」
そう言って夏月は僕のホッペにキスをしたっけ。
皆の目の前でするもんだから恥ずかしくて恥ずかしくて僕はこう返したんだ。
「そんなチューじゃないもん!それならママにもされるもん!
ほんとは口にブチューってするんだぞ!」
「えーお口はきたないよー」
「なら、おっきくなって口にブチューってチューしたらお嫁さんにしてやる!」
「ほんと!?やったー」
小さい夏月が喜ぶシーンで記憶は途切れた。
……あんなこと覚えてたのか………
最初のコメントを投稿しよう!