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「できたぁー」
万歳をした私はだるまと同じ格好になった。
「よし明日香。家に入って飯ば食おうかねぇ」
バアちゃんは笑って私に背中を見せ、一つ伸びをした。
…それがバアちゃんの生きている笑った姿を見た最後だった。
玄関のタイルでバアちゃんは足を滑らせ後ろに倒れた。
「あいたたたた」
バアちゃんは手を頭にもっていき動こうとしない。
「……バアちゃん?」
胸がざわめく。
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