虹の彼方へ

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  僕の季節から夏月の季節へと移ろうとしていた。 それから秋、冬…僕は時間があれば夏月に会いに行った。 他愛な話をして、時間の流れを無視するかのように二人で過ごした。 そしてまた春がきて、その春も終わりを告げようとしていた。 しかし夏月が居る夏は二度とくることはなかった。 雨上がりに目線を上げると眩しい空には虹が架かっていた。  
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