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「ようチャゲ。こんな昼間っからサボりかよ」
「あんたもでしょーが」
声を掛けて来たのはクラスメイトの赤石陸(リク)。年はいっこ上。謹慎をくらいまくって留年して今は同じ学年。何故退学にならないのか不思議だが。
チャゲっていうのは俺のあだ名で陸が付けた。苗字が茶家(チャノイエ)。
あと髪を茶色に染めているから。そのまんまだけど。それに染めろと言ったのは陸だ。
「俺が赤石で赤髪なんだからお前は茶髪な」
そう言われて半ば強制的に茶髪にされた。
いわゆる一般に不良と言われてる俺らは自然と親しくなった。
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