髪は切りたい時に切る

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  「あぁくそ!」 陸は対戦相手に負けたのか台を叩いて煙草に火をつける。 俺にも勧めてくるが煙草はどうも臭くて苦手で断る。 「なあチャゲ。何か楽しいことねぇかなぁー」 「んなもん知らねぇよ」 俺らはいつも同じ話をしていた。楽しいことを探して、その日をやり過ごしていた。 このまま生きていてもしょうがない。いっそ死んじまうか…と言ったりもしたがそれはそれで何か違うと思っていた。 フラフラと歩いていると、携帯が鳴った。  
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