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「うーん………」
今までにない気持ちが私を襲う。
緊張のドキドキ感ではない。音にするなら、ドックン…ドックン…だ。
「…バアちゃん?」
もう一度呼ぶ。さっきと同じ生返事をする。
「バアちゃん!大丈夫!?しっかりして!
…バアちゃん!
バアちゃん!!
……お…お母さーん!」
必死にバアちゃんの体を揺すりながら私は叫んだ。
どうしていいのかわからなかった。
ただ泣くことしかできなかった。
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