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自分でもどうしようもねぇなと思いながら煙草に火を付ける。
今日から覚えたこの味は数本吸っただけで肺が順応して苦さを感じなくなった。
アイツの騒動で一日バタバタしたがまた明日から同じ日々が続くのだろう。
夢や希望なんてない。
堕ちるとこまで堕ちるような気がして笑いすら出なかった。
同じように白い煙を吐き出してる陸に問い掛ける。
「なあ陸。お前って夢とかあんの?」
「あ?夢?あんに決まってんだろ?
教師だ」
意外だった。どうせ俺と同じだろうと思っていたから。しかも教師ってどこからその発想がでてくるのか。留年してサボってばかりの奴が。
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