髪は切りたい時に切る

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  「バカじゃねーの?なれるわけねぇよ」 笑って言った。が本心では笑っていなかった。 悔しかったから。 何だか陸が一歩先を歩いているような感覚がしたから。 「こんな落ちこぼれの俺でも担任は見捨てなかった。喧嘩したり悪さしても俺の意見を聞いてくれた。 俺もそんな教師になりてぇ。そんなとこだ」 「……なら、学校行けよ」 「…だな」 しばらく二人で黙って座っていたが、終電がなくなると言って別れた。  
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