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休み時間に、眞由は俺のところに来た。
「久しぶりだね」
「そうだな。小六の卒業式が最後だから……4年ぶりか。変わってねえな」
「そう?でも響君は変わったね。あの時より……」
「ストップ。それは禁句だ」
あの時とは、俺がイジメを受けていたときの事だ。
そう、眞由が俺を助けてくれたいとこだ。
「紗槻ちゃんも久しぶり!」
「久しぶり!」
眞由がこっちに居たときは、紗槻の家と逆の隣……つまりもう片方の俺の家の隣に住んでいたんだ。
「紗槻ちゃんが転校した時は悲しかったな」
「私だって、中学校に入学する時こっちに戻って来たのに、眞由さんと入れ違いだったから悲しかったよ」
いやぁ、昔話に花が咲きますね。
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