夢の果て・・・

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学校を出ると、ただ雪だけがあたしを迎えてくれた。 どこにも男の人は見えなかった。 だが、そこには男が持っていたの傘と雪の上にメッセージが残っていた。 『お大事に』 そう一言書いてあった。 「何が、お大事によ!!!あたしの心には、なんであんたが居なきゃいけないのよ。 こんなんじゃ、あたしは元気になれないよぉ・・・」 知らぬ間に雪がしゃがみこんだあたしの上に降ってくる。 涙で男のコートがびしょびしょに濡れていた。
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