夢の果て・・・

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いつかまた、君と出会える気がする・・・ あれは何時かの雪の日だった。 君は傘もない私に笑って、1本の傘をくれたね――― 「ない、ない、ない!!!」 あたしは、手袋もせず雪をほっていた。手には感覚がぬけ、真っ赤になっていた。 半年前の高1の春に、父と母と弟が亡くなった。 あたしも、その時死んでいるはずだったのだ。だが、その日に友達が怪我をしてしまい、クラスの皆でお見舞いに行くことになった。
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