夢の果て・・・

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ソッポを向いたあたしに男は一つため息を吐いた。 「何を探しているかわからないけど、それじゃぁ、風邪ひくよ。」 男は、はめていた手袋をあたしの目の前に出し、コートを被せる。 スーツ姿になっていた。 「いいんですか・・・」 真っ赤な顔で振り向く。男は笑顔のままだった。 「じゃーな」 そう言って男は去って行った。 その後ろ姿に何かを感じたのは束の間の事だった。 「・・・あったぁ―――」
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