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屋敷内にある広い闘場で、1人の男と幼い女が向かい合っている――。
???「おい[アヤ]、しっかり言われた通りにやったか?」
アヤ「‥もちろん」
???「嘘つくな、そんな小枝みたいな腕で[ココロ]を吊しながら懸垂1000回なんて出来るか!」
ココロ「‥[キッペー]、アヤはホントにやったよ」
すると、ココロという女が音も立てずに現れた。
キッペー「ココロ、兄貴に向かって呼び捨てはやめろ」
ココロ「うっせー」
キッペー「その言葉遣いも女らしくねぇぞ」
ココロ「余計なお世話だよ」
キッペー「まぁ、いいか‥よし! 約束通り組手に付き合ってやる」
アヤ「は~い」
そして、両者は同時に構えた。
キッペー「どっからでも掛って来い」
「ビュン!!」
キッペー「うぉっ」
「ッガ~ン!!」
キッペーがアヤの先制攻撃を避け、その攻撃は足元に落ちた。
「ピキピキ―‥」
キッペー「‥‥!!」
なんと、石盤で敷き詰められた闘場の床にヒビが入った。
キッペー「お前‥どんな修行しやがったんだ!?」
ココロ「キッペーに言われた通りにやってたよ‥アヤはいい子だね」
キッペー「あんなバカみたいなメニューをか!?」
「ブゥン!!」
キッペー「あぶねっ!」
「ガッシャ~ン!!」
アヤの拳は、キッペーの背後の鉄壁に直撃した――。
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