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「ちょっとだけ貸してー」
右手に持っていたウルトラマンの人形を強引に奪いとられました。
「たっくん、返してよー」
僕は一生懸命に追っかけます。
「やだよーだ♪」
たっくん、年下のくせに足が早い早い。全然追い付けません。
──ズザーッ
「ウワァーン!いたあーよー!!」
春先の真っ昼間に悲鳴に近い鳴き声が響き渡りました。
転んだのは…
はぃ、僕です。
このように毎日の様にちょっかいを出されていました。
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