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『私がここに何年いたと思ってるの? 万能とまではいかないけど、だいたいのことは知ってるわ。』 レイさんは、そう言ってクスクスと笑った。 『夜、またおいで。私は夜に力が出るの。』 レイさんの言葉にうなずいてから、気になっていたことを聞いてみた。 「レイさんって…何歳ですか?」 驚いたような顔をしたあと、薄く妖艶に笑うレイさんの人差し指が唇に触れた。 『女は秘密を持って美しくなるのよ?』 その動作になぜだか心臓がうるさくなったのは、俺だけの秘密だ。 .
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