2/3
前へ
/105ページ
次へ
一時間目が終わってから教室に戻った。 嬢坂は怒っていたが、俺が疲れているように見えたのか、少し背中を叩かれただけだった。 それでも言葉がなくなるほど痛かったがな。 静寂にも睨まれている気がしたが、元気がないので無視した。 幽霊…いや、思念体。 魔法の次は思いの塊ときたもんだ。悪魔でもくるか? …ちょっと冗談じゃすまないな。 「おい深夜。数学の先生がテスト取りにこいだってさ。」 虎鉄の声がかかった。いやそんな元気ないんだ。 それにテストいらないし。 「おい? 深夜?」 寝ていた頭に虎鉄の声が落ちた。今は許容範囲がいっぱいだから話せない。 .
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加