12/12
前へ
/105ページ
次へ
「はあ…ほらよ。」 まあしかし、治せるならば治すのが物の道理だ。消毒液を持ってるのに貸さないのは嫌がらせだろう。 「相変わらず便利ね…」 「同感だな、ピンクのハート。」 答えると同時に、家に向かって走った。それも全力。 「ピンクのハート?」 それの意味を考えて、一気に顔を赤くした。 「人のパンツ見んな織地ー!!」 叫ぶのもどうかと思うがな。 そのすぐ隣にあるアパートの上に、1人の男が立っていた。 「……オリジ…」 口元に笑いを浮かべると、1人でうなずいた。 「うん。やっと見つけた。」 音もなく立ち上がると、配水管を伝って降り始めた。 図柄としては、緊張感は0だった。 .
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加