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「はあ…ほらよ。」
まあしかし、治せるならば治すのが物の道理だ。消毒液を持ってるのに貸さないのは嫌がらせだろう。
「相変わらず便利ね…」
「同感だな、ピンクのハート。」
答えると同時に、家に向かって走った。それも全力。
「ピンクのハート?」
それの意味を考えて、一気に顔を赤くした。
「人のパンツ見んな織地ー!!」
叫ぶのもどうかと思うがな。
そのすぐ隣にあるアパートの上に、1人の男が立っていた。
「……オリジ…」
口元に笑いを浮かべると、1人でうなずいた。
「うん。やっと見つけた。」
音もなく立ち上がると、配水管を伝って降り始めた。
図柄としては、緊張感は0だった。
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