4/12
前へ
/105ページ
次へ
「ああ、ありがとうございます。」 ニッコリと笑うと確かに爽やかだった。 「それでは。逃げないでくださいね」 「え?」 その言葉の意味を聞く前に、静寂はどこかへ行った。なんだあいつ。 「深夜ー転校生君と仲良くなるの早いねー。」 準がからかいに来た。仲良くはなってないと思う。その後ろから虎鉄も顔を出した。 「授業後に案内を頼まれた。」 「向こうからのスキンシップか…深夜。死ぬなよ!」 「お前はいったいどんな切り返しを希望してんだ。」 こうやって笑っている間に、静寂の言葉は忘れてしまっていた。 .
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加