2/12
前へ
/105ページ
次へ
冒頭文を読んで理解していてくれているだろうから引きもなく言おう。 俺は魔法使いだ スプーンなんてぐにゃぐにゃだし透視なんて楽勝だし脱出不可能な場所なんてない。 そんな俺だが、実は魔法ってけっこう厄介だ。 スプーンは曲げたら怒られる。透視はする意味がないし、脱出不可能な場所なんてそもそも行かない。 日常的に生きていて魔法が欲しいのはいつか?それはテストの最中だ。 残念だったな。魔法はテストに何の役にもたたねえ。誰かの集中が向けられた紙は視えねえんだ。 テストの最中に望むべきは魔法ではなく才能だ。凡人は天才に勝てはしない。 そして現在進行形で 俺はテストを受けていた。 .
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加