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「な…」 “すべて話します。黙ってついて来て下さい。” 脳内に響くのは静寂の声だ。うなずくと、静寂は廊下に歩いて行った。慌ててついて行った。 「なあ、静寂。昨日のあれは何か悪い冗談だよな?」 静寂は答えなかった。無言で体育館に着くと、俺を振り返った。 「まず…昨日のご無礼をお許し下さい。こちらも異端狩りの身ですので。」 何を言っているんだこいつは。頭おかしくなったんだろうか。 「あなたがファナティックだという確認が取れました。よって、私にはあなたを保護する義務がありま…」 「いや待て待て鍵谷静寂。お前は一体何を言っているんだ?」 静寂は何も答えなかった。 .
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