3人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ
「なんだよファナティックだとかホーリアーとか! 俺はただこの魔法を教えてほしいだけだ!」
物心つく前から自分の中に存在し、まるで誰かを傷つけるためだけに存在するようなこれを教えてほしい。
「…それは、確かに魔法と呼ばれるものですよ」
静寂は、名の通り静かに話し始めた。
「他の魔法使いは、使える魔法は一つだけです。回復を得意とするならホーリアーと呼ばれ、変体を得意とするならばクランカーと呼ばれます。」
昨日、こいつが聞いてきたことを思い出していた。
「しかし、修行を積むことで二つ以上の魔法を持つことも可能です。
二つの魔法の保持者をトゥワイスと呼び、三つならサウズ、四つならフォースです。」
俺はサウズです。と静寂は付け足した。
.
最初のコメントを投稿しよう!