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「５以上の魔法の保持は不可能です。しかし、５以上の保持者はこう呼ばれます。」
そこで一拍おいてから、静寂は口を開いた。
「ファナティック。日本では『狂信者』の意味です。」
狂信者。絶対的に神を信じ、その身のすべてを持って尽くす、神の奴隷。
「皮肉な名です。神を崇拝しその身を最も神に近付けた者。この名にはそんな意味があります。」
俺に課せられた名は、そんな重苦しいものを背負っていた。
「な…俺は神でも狂信者でもねえぞ？ んなことが信じられるわけ…」
「信じられるかどうかは問題ではありません。」
静寂は、まっすぐに俺を見ながら言った。
「このままでは、あなたは死にます。」
今日で一番信じられないことを言い放った。
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