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「あ。サボりかよ深夜。」
教室に戻ると、虎鉄が笑いながら絡んできた。俺はそんな話をする気分ではなかったので、机に突っ伏して眠り始めた。
「大丈夫?」
この声は準だ。手をてきとうに振って大丈夫を表した。
「あんま辛かったら保健室行きなよ? 元気のない深夜って怖いからさ。」
それってどういう意味だ。
なんて聞く元気もない。本当に、何もしたくない。
この世のどこに、自分の存在が卑怯なほど強いものだと知って笑っていられるだろうか。俺には無理だ。
それに、たくさんの魔法使いと最初の静寂。
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