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「あなたは、それだけの存在なんです。」
静寂は先に歩いて行った。気付けばここは俺の家の前だった。
殺人兵器のような、最強どころか卑怯とまで言われるような力。
それが、俺。
信じられるだろうか。
昨日まで普通な高校生だと思っていた自分が、たくさんの人の死ぬほどの努力の先に立っていたなど。
結局、普通に染まり平和にどっぷりと浸かった俺には、それは果てしなく非現実な話だ。
「…今日の飯、なんだろ。」
心配することは、そんなことばかりだ。
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