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服装は制服、しかし見たことのない顔から、先輩かとでも思っていた。
中肉中背、平均的な男子のようだった。細く伸びる腕の白さから、運動部には所属していないだろうと推測した。
このクラスに、何か用でもあるのだろうか。いつまでも扉の前に立ってないで、入ればいいのに。
そう思って、さらに自分の机という名の洞窟の奥まで進んだ時、声を聞いた。
「Tomorrow.and tomorrow and tomorrow」
歌に聞こえた。
嬢坂が顔を上げると、扉の横から槍が生えていた。
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