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「っ、」 それは簡単に嬢坂の攻撃を止めた。不意討ちだろうが、ただの女子高生に一発をもらうつもりはなかった。 そしてほぼ同時に、嬢坂の次の攻撃に踏み出す位置に槍を出した。 しかし、もう一度、嬢坂はそれの予期せぬ行動に出た。 机の足を手放し、それに背を向けて走りだした。 驚いたそれは、嬢坂が廊下を曲がるのを見てから理解した。 「逃げた…」 どうせ、学校を出ることはできない。閉鎖魔法とはそういうものだ。 それは顔を歪めた。感情はたった一つ。 それは嬢坂を殺すことを楽しんでいた。 「いいねっ!いいねっ!! 鬼ごっこといこうじゃないか!!」 それはまるで空気を切り裂くように笑うと、嬢坂の逃げたほうへ歩きだした。 .
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