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「あなたは馬鹿なのか?」
ドラコンは、俺の目の前で壁にぶつかったように動きを止めた。
横に誰かが立ったので顔を上げると、
「……しじま…」
静寂が、肩で息をしながら立っていた。
「威勢よく走ってやられるだけなんて、馬鹿みたいなマネはやめてくだ…よ。」
中途半端な敬語を話すと、片手を前に出した。
「俺が止める。あなたは早くルインなり攻撃魔法を!」
それが使えなくて困っているのだ。
そう静寂に言おうとした時、知らぬ声を聞いた。
“助かりたいなら聞きなさい!”
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