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“助かりたいなら聞きなさい!”
深夜が聞いたのは、聞いたことのない声だった。
「は……?」
“まずは願いなさい! 何を望むの!?”
なに、を?
「…救いを」
“何のために?”
「大切な人のために。」
“ならばそれを強く望みなさい! あなたならそれができるから!”
「…消せ」
そのたった一言の願いを簡単に叶えて、ドラコンは姿を消した。
「は………?」
相手はかなり驚いていた。最大魔法をそんな簡単に消されたからだろう。
「勝負あり、ですね。」
静寂が呟き、シェルターの魔法を解除した。
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