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「あんたは本当にどこまで馬鹿なの?」
しかし嬢坂は本気で呆れたような顔で俺を見ていた。
「弱いなら強くなるのよ。」
それはあっけらかんとした正論だった。
「…だよな。」
なんだか笑えてきた。だよな。ともう一度だけ呟いてから、膝をパンと叩いた。
「うっしゃ、明日も学校だからな。帰るか。」
立ち上がって伸びをすると、扉に向かって行った。
「…の前に、全部説明しなさい。」
嬢坂に肩を掴まれ、帰る時間が30分は遅れた。
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