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「来たよ深夜の悪趣味。」 カレーのスプーンをくるりと回して、虎鉄は俺の顔を変な形に反射させた。 「俺にはな、カレーに醤油入れるほうが理解できねえよ。」 虎鉄はカレーに醤油をかけていた。準も少し引いていた。 「…カレーって普通に醤油かける料理じゃねえの?」 空気が止まった。準が可哀想な人を見る目で虎鉄を見ていた。多分、俺もそういう顔。 「え? 待って。違うのか? カレーって醤油かける料理じゃねえのか!?」 阿呆は放置して、葬式なテンションで飯を食い始めた。 な? 魔法って存外使えねえだろ? .
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