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このまま、視聴覚室をあとにするのが一番だと、頭ではわかっていた。
しかし、体はゆっくりと後ろを向いていた。
いやだって朝早くからお化けとかありえねえってそれに魔法があればお化けだってどうにかできると思うしやり方わかんねえけど!
そして、振り返った先には、
誰もいなかった。
「…あ…はは…ビビりすぎだろ俺…」
一人で力なく笑っていた。仮にも最強の魔法使いだろ俺? なのに幻聴でここまで怯えることはないだろが。
「はぁ…幽霊なんているわけねえのにな…」
『あら、いるわよ?』
ため息混じりに言った独り言に、誰かが答えた。
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