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兄さんは、徴兵令によって、兵士として戦場に行った。
兄さんは、必ず生きて帰ってくる。
と言って、微笑みながら、汽車に乗って行ってしまった。
それから4ヶ月がたったある日、軍服を着た兵士の人が、母さんに会いに来た。
母さんは、兵士の人から、小さな箱を貰っていた。兵士の人は、箱を渡したらすぐに帰ってしまった。
私は母さんに、さっきの人の事を聞こうと、母さんの所に行った。
母さんの顔を見て、私は絶句してしまった。
母さんは泣いていた。
私は、母さんが泣いている理由を聞こうとしたが、箱を見てその理由がわかった。 箱には、兄さんの名前。
この箱の中には、兄さんの遺骨が入っている・・・。私も母さんの隣で、大声をあげて泣いた・・・。
兄さん・・・。
何故こんな形で帰ってきてしまったの・・・?
私は、ずっと泣き続けていた・・・。
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