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夢を見た。
真っ白な世界にただ自分が立っている姿を…
すらりとした体つきで髪は白銀のように煌めく長髪。赤く光る眼はどこか遠くを見ている。
世界がまた動き出す。
これで何度目の世界の誕生を目の当たりにしてきたのかは誰も知らない。
そして暗闇の中へ…
……
…
喧騒とする街中に男がいた。周りから奇異なる視線が突き刺さる白銀の髪をした男。
男は倒れていた。
雨が体を濡らし冷たく死を迎えるかの如く。
男は眼を覚ます。
その瞬間がこの世の始まりでもあり終わりでもあった。
一瞬にして世界を緑色の光が包んだ。
後の人はこう語る…
あれは『目覚めの光』だったと…
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