イワシ缶の意地

3/26
前へ
/116ページ
次へ
  岩混じりの砂漠を進む。 戦車はキャタピラなので走行は楽だが、歩兵達は大変そうだ。 何人か足を取られ、さらには転んでいる者もいる。 「弾種は別命あるまで榴弾!」 装填手が榴弾を装填し、そのまま次弾に備える。 「砲手は機銃を撃ちながら榴弾を適宜発射!」 砂塵を巻き上げながら砂丘を越える。 英軍砲兵達が気付き、慌てて25ポンド砲を旋回させる。 「今頃気付いても遅い!」 小隊長が口を歪めながらペリオスコープを覗き込む。 しかし…
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加