イワシ缶の意地

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  その頃、歩兵部隊は… 「砲声がだいぶ続いているな…」 「隊長!まだですか?」 「まだだ。」 伊軍歩兵部隊は砂丘の陰沿いを移動していた。英軍砲兵陣地まであと500メートル。 敵は戦車小隊に集中しているようだ、周囲を警戒している様子がない。 「急げ、戦車隊を助けるんだ!」 歩兵隊指揮官が兵達を急かす。歩兵達もブレダ軽機銃や小銃を担ぎながら急ぎ足になる。 「頼むぜ、俺達がたどり着くまでもってくれよ!」
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