イワシ缶の意地

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  「くそ、 対戦車銃がまだいるのか!?」 少尉はペリオスコープを覗き、歩兵を探す。 「…っ! やばい!」 すぐ近く、 距離にして20メートルに手榴弾のでかいやつを持った歩兵が投げようとしている。 「砲手、3時方向に歩兵! いや間に合わない!」 少尉はとっさにベレッタM1935拳銃を抜き、 ハッチを開ける。 「喰らえマカロニ!」 「させるかっ!」 両者がほぼ同時に叫び、 少尉がベレッタを3発放つ。 「がっ…」 歩兵は8ミリ拳銃弾を喰い、投げようとした手榴弾は足元に転がる。そして崩れ落ちるが手榴弾が起爆し、吹き飛んだ。 「少尉! 早く車内に戻ってください! 歩兵に狙われてます!」 砲手が叫ぶ、 その声に気づき慌てて車内に滑りこむ。
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