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残りの25ポンド砲が同時に発砲。1発は外れ、もう1発は少尉の乗るM13の車体正面に着弾した。
M13は舞い立つ砂塵と爆煙に包まれ、車体正面に積まれた土嚢が飛散する。
距離は200メートル以下で25ポンド砲弾を受けたが、土嚢が盾となりM13は耐えた。
しかし、25ポンド砲弾の衝撃は凄まじく。
衝撃で機関が停止し、車体正面装甲を留めるボルトがいくつか外れ飛ぶ。
「わぁっ!?」
「がぁ…っ!」
少尉は衝撃でペリオスコープに頭をぶつけ、車体の底に転がり。操縦手は衝撃で呆然自失状態になった。
少尉は頭の痛みに耐え、起き上がりながら叫ぶ。
「操縦手、早く機関始動しろ!
次弾がくるぞ!」
「あぁ…あ…?」
「早く起きろバカ!」
少尉が操縦手の頭を蹴る。
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