アフリカ戦線~第2小隊戦記

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(まったく、よく思い付くな…) 《シュナイダーからハウザー車、ホルスト車へ、右側からまわりこめ。残りは2台の援護射撃だ。》  右側の2台は残骸を盾にする敵戦車に対し、まわりこもうと突撃した。  もちろん敵戦車もそれに気付き2台のうち1両がそちらに砲搭を向ける。 「させるかぁ! 砲手、撃ちまくれ!」 二号戦車に乗るカール伍長が叫び20ミリ機関砲がうなりをあげて弾丸を吐き出す。 巡航戦車の砲搭側面に次々と20ミリ弾が命中する。しかし貫通はしない。それでも十分、照準をつけられないようにすれば良いのだ。 敵戦車は上手く照準をつけられないようで、発砲するが当たらない そして突撃した2台が攻撃に参加あっという間に1両が大破炎上。1両が黒煙を吹き出し、戦車兵が脱出する。 《よし、敵巡航戦車部隊を撃破。次は重戦車部隊だ。》
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