イワシ缶の意地

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  三両のM13のうち、少尉の車輌のみが発砲。 近距離にいた歩兵を射撃時の爆風で吹き飛ばし、47ミリ榴弾が奥の砂丘へ着弾した。 すかさず、 少尉がハッチから身を乗り出し、怒鳴る。 「てめぇら、ちゃっちゃっと降伏しねえか! 降伏しないならこの47ミリを直接ぶち込むぞ!」 白兵戦を続けていた敵味方の兵達の動きが止まる。 そして… 次々と英軍兵達が武器を捨て、両手を上げ始めた。 「嘘だろ…」 砲手が照準器を覗きながら呟く。 「すげっ…」 同じくペリオスコープから外の光景を見ていた操縦手が息を呑む。 その後、 英軍兵達の武装解除を行った。作業には20分もかからず、負傷者を含め40名の捕虜と車輌を含めて多くの戦利品を得た。
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