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次々と発進したハリケーン戦闘機は編隊を組み、中隊長が申告する。
《B(ベーカー)中隊、
全機発進完了。》
《了解、
これからは情報士官の指示に従え。》
《こちら情報士官。
方位3時方向、高度10000フィート(3000メートル)
敵編隊が2つ接近中。
恐らく爆撃機と護衛の戦闘機だと思われる。迎撃せよ!》
《了解、
中隊の奇数番号機は爆撃機を、
偶数番号機は戦闘機を叩け!》
了解!
次々と編隊を組み直したハリケーン戦闘機が高度を上げ、敵編隊に向かう。
空戦は上を取った方が有利なのだ。
「まったく…
他の中隊もいれば、わざわざ隊を2つに分けずにすんだのに…」
B中隊のブラウン中隊長が呟く。
他の中隊は制空戦闘で出撃(でて)おり、基地にはB中隊しかいなかったのだ。
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