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「おかしい…
敵の編隊が崩れていない…
こちらに気付いていないのか?」
不安になったが既に彼らの編隊は攻撃体制に入っていた。今さら考えたところで始まらない。
ただ敵を落とすだけだ。
どんどん照準器越しに大きくなっていく敵の戦闘機。
向こうも気付いたのか、機体を散開させようとするが…
「今さら気付いても、遅いっ!」
6機のハリケーン戦闘機が銃撃を始めた。
たちまち2機のメッサーが火だるまになりながら墜ちていく。
さらに1機のメッサーが主翼から白煙をなびかせながら、離脱していく。
そのまま敵の編隊を突き抜け、小隊ずつに散開(わか)れた。
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