日常からの脱出

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「んー....」 海は難しい顔をして備品を見つめている。 「なに探してるんだ?」 「んー......」 「無視ですか....」 無視された空は少し寂しくなり、店内を見回ることにした。 ------- 「んー....どっちがいいかな...青、緑...んー...」 悩むなー...どっちがいいかな?? 実は空へのプレゼントだったりしちゃうんだよね♪ べ、べつに空が好きとかじゃ無いんだからね?! 友達になった記念としてよ?!記念として!! うーん...でも迷うな~... 青の方は空の名前にぴったりの空色 緑の方があたしが好きな若草色 んー....悩む!! それからだいぶたって、 お昼過ぎ------ 空は店内も見飽きて、入り口近くのイスに腰をおろす。 まだ海は終わらない... いいかげんいやになった。 暇なので天井を仰ぎ見る。 特に暇つぶしにはならないが... ため息をついてふと外を見た。 そこには1人の女の子がいた。 年は小学生ぐらい 綺麗な銀髪を背中あたりまでのばしていて その目は対照的に真っ赤だった。 その真っ赤な目で空を見つめニコりと笑った。 空もその子にほほえみ返すとどこかに走り去っていった。 しばらく女の子がいた場所を見つめて視線を戻すと ちょうど海が会計を済ましてこっちに歩いてきていた。
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