始まりの破壊

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今オレは自分だけのスポットに向かって自転車をこいでいる スポーツ『ドライブ』を練習している場所なんだよな あそこはパーティクルがいい具合に流れていて最高に気持ちいい ドライブとは,簡単にいうと エアという靴をはいて空を飛ぶこと まあおおまかにはこんなかんじ また詳しいことは...追々話すかな? とにかく今は飛びたい このくそつまんねー毎日だけど これだけがオレの楽しみなんだ エアの裏に当たるパーティクルの感じ.. 肌で感じる風 まだ登ったばかりの太陽を背に空を滑る... 最高に気持ちいい... -------------- だいたい太陽が登りきって街が完全に目覚めた頃に学校へ行く 一番つまんねー場所,No.1 でもこれは義務だから行かないといかん ほんとつまらない いつものように適当に受けて適当に帰る オレんちは修理工場 なんでも修理する工場 あ..じいちゃんだ 『空! 帰ったんならすぐ着替えて手伝えや!』 しわがれた声でじいちゃんがいう 『今着替えてくる』 じいちゃんは オレを3歳の頃から一人で育ててくれた そん時もじいちゃんなのにな 今でもあんな元気だ オレの両親は3歳の頃に行方不明になった 原因はわかって無いんだけど ある街が気になるから出かけてくるって言ったまま帰ってきてないらしい まあ別に悲しいとかはない だって3歳なんて実感わかないっしょ?? 顔も覚えてないし あるのは出ていった時に残したネックレスだけ おっと はやくいかなじいちゃんに怒鳴られるな 『じいちゃん, きたよ?? 何やればいい?? 』 車の下に入り込んでいるじいちゃんに聞く 『あぁ??おお来たか んじゃあ とりあえずスパナをとってくれか』 『わかった』 スパナを渡した 『ここに手がはいらん...空! ちょっと下こい』 『ん??』 『ここに手が入らんか??』 『ちょっと待って やってみる』 なんとか手をねじ込んで緩んでたボルトをしめた
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