日常からの脱出

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ー次の朝 いつものように空はドライブの練習をしている。 海はいない それはまあ当然と言えば当然だ。 昨日、空たちが会ったのは夕方 約束したのも夕方だからだ。 空はまるで鳥のように空を自由に舞い 練習による汗が雫となって落ちる その汗が朝日によってキラキラと輝いていた。 今日は日曜日で学校はない。 そのため少し遅くまでドライブをやっていた空。 すると街の方から1人の少女が歩いてきた 『空ー!!おはよー!!』 その少女は海であった。海の近くに降りて空は言った。 『おはよう。散歩??』 『ううん。これだよ。』 そういって空に靴をみせてゆった。 『これって...エア?? 海も飛べるん??』 『うん!飛べるよ?? 昨日言わなかったっけ??』 『言ってないようなー...気が..』 『んじゃあ今言った!!』 ニコニコ笑いながら海は言った。 そんな事を話している間に海は自分のエアを履き終えていた。 軽く準備運動をして空に言う。 『んじゃ隊長!行ってきます!』 敬礼のポーズをして海は谷に向かって走り出した。 切り立った崖から飛び降りる。 そして足の裏でパーティカルをつかみ、上へ上へと登っていった。 ある程度上昇した所で、 空中で弾みをつけて、体をひねり回転する そのまま頭から落ちていってパーティカルの波に着地と同時にまた飛ぶ。 そして今度はスケートをしてるみたいに空を滑り、飛び回る。 それはまるで風が吹くように早く、もみじのように舞う。 まだ白ずんでいる朝日に映し出された空の色白の肌が輝いていて、対照的な黒髪が揺れてなんともきれいだった。 目をつぶり、風を肌で感じ 純粋に楽しんでいる。
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