熱田

2/2
前へ
/12ページ
次へ
「マムシの言っていたとおりじゃの!がははは!」 と言う大声で僕は目を覚ました。どうやら今回は着いた途端、疲れて眠ってしまったらしい。心なしか空気が異常に美味い。「ここは?」と僕が聞きながら声をした方を振り向くと、そこには派手な着物を着た信長さんがいた。 「信長さん!生きていたのですか?」 と僕が聞くと、 「初めて、会ったのにいきなりな奴じゃの。いかにもワシが信長じゃ、ここは熱田神社。」 と信長さんは答えた。 そう言えば、前に会った時より信長さんは見た目が若かった。 僕は何が何だかわからなくなってしまい。しばらく黙り込んだ。 「まぁ、まだ何もわからんじゃろう!我が館に招待するゆえ、ついて参れ!」 僕は結局、自分の理解の範疇を超えた事態が起きてるのだと気付き、とりあえずついて行くしかないと思った。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加