3人が本棚に入れています
本棚に追加
やがみの親父とおふくろ。
父親は芸術家肌の特撮プロデューサー兼脚本家。母親は父がメインライターを勤めた特撮番組のヒロインだった若手女優。当時父は既婚し母にも別の婚約者がいた。が、二人ともそれぞれの相手のDVに疲れはて、傷を舐め会うようにして出会い、次第に惹かれ会うのにそう時間はかからなかった。
後に特撮番組の玩具の売れ行きが破滅的で、更に決して妥協しない番組づくりの厳しいスタイルを貫く父は番組予算を前半で大量に投入し、無理が祟って翌年には降板、上層部からの過酷な圧力に耐えきれず、更に母との不倫も上層部により公にさらされてしまう。行き場を失った二人は一念発起して駆け落ちに出る。そして鳥取市までの逃避行中に深夜の誰もいない浜坂駅(兵庫県)の駅内で合体。後々のやがみを授かる。
二人は鳥取市の北ジャスコ付近のマンションで住み始め、新たにクリーニング店を始める。が、二人とも山菜とりで採った地味だが毒のあるキノコを食べて、巨大化した後娘やがみを残して事故死する。
最初のコメントを投稿しよう!